こんにちは。久しぶりの更新となります。
大学院を修了してからそろそろ1年が経とうとしており、
当時の生活でまだ記憶が鮮明な部分もあれば、曖昧になりかけている部分もあります。
そこで今一度、「2年間の大学院生活で得られたものは何か」を、
まとめてみました。院進を考えている大学生や社会人の方にとって、
少しでも参考になればと幸いです。
※本題に入る前に------------------------------------------------
筆者は新卒で勤めた会社を退職してから、一橋IPPに入学しました。
周りから見ればリスキーな選択肢だと思われていましたし、就活の面接でも
この経緯についてほぼほぼ聞かれました。
自覚はありましたが、院進を決心した4年前は、
学び直しに対する意欲の方が本当に強い状態でした。
一橋IPPの2年間にかかった学費は約140万円。
国立大学であっても修士2年間を過ごすのに、これだけの金額がかかります。
院進は「高い買い物」という表現もできると思っています。
この記事をまとめてみて、大量に書けたわけではありませんが、
そうではなかったとしても「高い買い物」をすることで得られたものの価値は、
とても高いものだと思えています。
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①人脈を広げられた(沢山の人と交流できた)
1つ目は何と言っても、先生方・同期の人(IPPとそれ以外でも)と知り合い、
人脈を増やせたことです。
筆者はM2秋冬で履修した際にはじめて直接会った、
心から尊敬できるとある先生にものすごくお世話になりました。
その先生にはリサーチペーパーの発表の評価者になってくださったり、
授業後の雑談を聞いてくださったりするなど、お世話になった場面が多々ありました。
(余談ですが、筆者が学部時代に一番お世話になった先生と、一時期同じ大学で
教鞭をとられた経験のある先生でした!また、大学院生活がコロナ流行とともに
始まった筆者にとって、先生本人と会えること自体が新鮮でした。)
春になっても進路がなかなか定まらず悩んでいたある日、
その先生からリサーチアシスタント(RA)をやってみないかと
打診されたことがありました。
(色々なことがあり)精神的につらかった当時の筆者にとって、
その言葉には本当に救われました。
その後RAとして数ヵ月働きましたが、お仕事を紹介して下さったその先生には
今でも本当に感謝しております。
時間のある時には、研究室にお邪魔し近況を報告しています。
その先生の授業を履修していなければ、RAの紹介もいただけなかったかもしれません。
一橋IPPの2年間で、一番思い入れのある先生となりました。
他にも研究者や官僚、記者として長くキャリアを築いてきた先生方とも出会いました。
社会人経験が浅かった筆者にとって、その道一直線で頑張ってきた人の話を
間近で聞けたことは、自分も将来キャリアを頑張って築いていこうと
気合を入れることができました。
同期ですとIPPではないのですが、法学研究科の留学生と仲良くなりました。
授業がかぶっていることからよく話すようになり、修了した今でも
一緒に食事をとったり、お互いの近況を話したりしています。
大学院在学中に、修了後も交流のある友人を1人でも持てたことは本当に良かった!
中にはたった数回話すだけで終わった、グループワークで同じになった学生、先生も
いました。ただ、一橋にいる人っで基本優秀な人ばかりなので、
話をするたびに自分も「負けてられない」と気持ちを奮わせていました。
修士2年間での人との出会いは、間違いなく「財産」になりました。
②若いうちに夢中になれる専攻分野を深めることができた
これはもう本当に、言葉通りの意味です。
20代という若いうちに興味ある学問の知識を深められたのは、何事にも代えがたい、
本当に価値あることだったと断言できます。
では、なぜここまで強く主張ができるのか?
それは、院進が確定した後の出来事が関係しています。
①:
大学院生活が始まる直前の2月、学部時代の先輩(1個上で、
部活・留学先が同じだった方)に院進することを伝えました。
当時は確か社会人4年目?で、すでに家族を築いていらっしゃいました。
その時のLINEのやり取りです(要約)
筆者:大学院行くことになりました!
先輩:受かったの!すげー!羨ましい!
筆者:ありがとうございます!
先輩:俺も大学院行きたいわ、
勉強できるって幸せなことだからさ
社会人として順調にキャリアを描いていらっしゃった先輩から、頂いた言葉です。
「羨ましい」「幸せなことだよ」って言ってくれたことは
嬉しい気持ちになりましたが、それと同時に「そう思われているのか」と
驚きでもありました。「他の先輩にも、大学院で学び直しをしたいと思う人って
少なくないのかな?」と考えたりもしました。
その思いは、約2年後、一層強いものとなります。
②:
筆者はM2で転職活動をしていた際、転職エージェントの担当者
(おそらく年齢3,40代の方。コロナ禍のため、結局一度も顔を合わせることは
なかったのですが。)と話す機会が何度かありました。
ある時、会話の内容は忘れてしまいましたが、筆者が社会人経験後、院進した経歴を
持つことについてだったか、担当者がこんな言葉を発したことがありました。
「私もこの歳になって勉強したい想いがあるんですけど、なかなか難しくて。。。」
「大学院に行ったことは決して間違いではなかった」と確信できた瞬間でした。
①で書いた先輩のケースも含めて、年上の人から似たような言葉を
耳にしたことが何度かありました。一橋IPPのGGで
同期の3分の1が社会人経験者だったことも併せて考えると、
「大人の間での学び直しの需要」というのは、結構高いと感じました。
だからこそ20代という若いうちに、強い関心を持つ分野を深めることができて、
心から良かったと思うことができています。
話は少々ずれますが、院進を決意できた要因の1つに「年齢」があったことを
付け加えておきます。
筆者が院進を決めたのは20代前半でした。
1人暮らしで守るべきものが何もなく、
「やりたいことに、比較的自由に挑戦できる時間」だったのも事実です。
ただ、これが30代とかだったら果たして決意できていたか、疑問に思います。
次の進路で仮に転職活動をするとしたら、その時は20代後半。
未経験の職種にチャレンジしようとしても、ギリギリできる年齢かなと
思えたことも1つの決め手でした。
また、似たようなアドバイスを、院進の相談に乗ってくれた学部時代の友人から長文付きでもらいました(その子には4年以上経った今でもめっちゃ感謝しています)。
(注意)ただ、この記事で「若いうちにやりたいことやりまくれ!」と
伝えたいわけではないです。。。当時、修士2年間を過ごせる分の資金が
貯まってきたのと、修了後のビジョンがその時明確だったという、
現実的な問題もクリアできたことももちろん大きかったです。
まとめてみましたが、確かに①、②と、量は少ないです。
それでも1つ1つの理由に、そう信じられる理由を自分でも振り返ってみると、
間違いなく深くて、太いものだったと書きながら何度も感じることができました。
今回はここまでしようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。