とある男子大学院生のブログ

一橋大学国際・公共政策大学院(一橋IPP)を修了しました。大学院の受験勉強や大学院ライフ、趣味のことなど、色々なことを綴っていきます。

あなたは何を学びますか?~“国際関係論”にのめりこんだキッカケ④~

 

 

期間をあけてしまいすいません!

 

Part.4 進路選択のヒント

 

Part.3からの続きです。

今回のテーマで最後となるこの記事では、文理選択などで決断するにあたって、その決め方について少しでも有益なヒントを提供できればと思います。中学生、高校生、大学生、学び直しに関心のある社会人、、、幅広い年代の方に読んでくださればと思います。

 

 

用意するものと手順をまとめてみました。早速見ていきましょう!

 

 

用意するもの;ペン 小さい付箋、または紙

(実際に手を動かしながら、頭も回転させて考えを整理することをオススメします。)

 

 

① 気になる、興味のある分野をざっとまとめてみる

 

経済学、法律、会計、プログラミング、看護、イラスト、芝居、料理、、、

 

世の中には本当にさまざまな専攻分野があります。そこからどの道に進もうか悩んでいるようであれば、「少しでも」興味ある分野の一覧を、簡単に書き出してみましょう!

 

 

② 「各分野で、具体的にどういうことに興味を持っているのか」を箇条書きする

 

 

分野それぞれで、具体的にどういったことやニュースに興味を持っているのかを書いてみてください。興味がある、ということは多かれ少なかれご自身の人生で、触れた経験があるはずです。過去でも現在でもいいので、気になったことを思いつく限り書いてみてください。箇条書き程度でOKです!

 

この時点で、書いた枚数の多い少ないが分かれてくるのではないでしょうか。

 

 

 

書けた枚数が一番多くなった分野こそが、あなたが本当に進みたい道かもしれません。

この手順をやる意味として、

「ただ何となく興味を持っている」のか、

「心からその分野のことをもっと探りたいと考えている」のか、

の区別が明確になってきます。

 

 

③ 書けた枚数が多くなったジャンルについて、それが学べる学校、ゼミ(研究室)、場合によっては場所(地元か、東京などの首都圏か、海外か)を調べる そして、できればそれを学んでいる方(先生や知っている先輩)に会って話を聞きにいく!

 

 

情報雑誌や学校の先生、先輩など、可能な手段で多く情報を仕入れていきましょう!文明の機器で得られる情報だけで満足せず、自分の手と足を動かしてみて「自分だからこそ集められた」「新鮮」な情報を集めてみましょう!

 

 

 

そこで自分の想像と違えば修正すればいいですし、間違いないな、と思ったらご自身のコンパスの指針が本格的に定まってきたと言えるかもしれません。

 

 

 

最後に

 

人の数だけ進路があります。自分の進路は自分だけのものです。正解も不正解もありません。

 

 

だからこそ、膨大な進路の中から

「その道に進みたい理由を、『自分の言葉』で説明できる」状態にしてください。

 

 

そうなったことは、あなたが沢山考え抜いた証です。他の誰の言葉でもありません。

最後は、それまでやってきたことを信じて、進路選択を決めましょう。

 

 

※ここまで書いたことは、「もし自分が留学時代、ゼミの先輩に出会わなかった場合、過去の自分に会えるならどんなアドバイスをするか」を想定しながら書きました。

 

 

 

 

このコーナーは一旦ここで終わりにします。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

あなたは何を学びますか?~“国際関係論”にのめりこんだキッカケ③~

 

 

Part.2からの続きです!

 

 

留学先で出会った先輩から、国際関係論ゼミを紹介された筆者。

筆者はその後、どんな風に次第に「国際関係論」にのめりこむようになったのかを書いていきます!

 

 

Part.3 ~大学3年生から現在まで~

 

まず、大学3年生になった筆者がはまったものが2つあります!

 

 

1つ目は「Newsweek」という、国際ニュースを取り扱う週刊誌です!

写真の多さが生み出す鮮やかなデザイン、難解なワードを使っていなくとも気づいたら夢中で読んでしまうような論調に惹かれました。大学の図書館に置いてあり、次はどんな話題を取り上げるのだろう、と毎週毎週期待しながら図書館に通い、最新号が出ては読みふけっていました。

 

 

2つ目は「映像の世紀」というドキュメンタリー、教養番組です。

世界中から集めてくる貴重を超えた、貴重すぎる歴史映像、頭に残らざるを得ないような引き込まれる演奏、ナレーション、構成の立て方。。。。すべてがクオリティーが高く、もともと小学生の頃から歴史が好きだったこともあって、あっという間にファンになりました。

 

 

 

肝心の授業とゼミについても書いていきます!

履修登録では、国際経済の歴史やヨーロッパの政治学など、政治・経済関連の授業を多くとるようになりました。特に秋学期にあった国際政治学の授業は、毎回の授業資料のクオリティーが高いのと、先生の熱血的な解説が今でも印象に残っています。「やっぱり、国際政治学って面白い!」と心の中から本気で感じていましたね。

 

 

 

そして、ゼミ演習です!ゼミでは毎回のテーマに沿ったグループディスカッションをしており、毎回楽しみながら参加できていました。

 

一番の思い出は、3年生の冬休みにあった「海外の大学院でプレゼンテーションをしよう!」という企画です!3,4ヶ月間ほどの準備期間で、とにかく直前の直前まで準備していました。

 

1月末に秋学期が終わった後も、全員で空き時間を作って、誰もいないキャンパスの教室を借りてプレゼンの打ち合わせをしたこと、インターン終わりの友人と夜、地元のカフェで合流してプレゼンの方向性で頭を抱えるまで議論をしたこと、発表日直前の夜、ホテルの一室に全員集合し、お互いのチームでフィードバックをしながら模擬プレゼンしたこと、発表後には現地の学生と交流したこと、、、当時は全員、夢中になりながら取り組んでいましたね。

 

 

その後、4年生になり就活、卒論執筆をし、大学を卒業しました。塾講師として就職後は日々の授業、予習でものすごく忙しくなりました。ただ、それでも韓国と北朝鮮の首脳が会談したニュースや米中関係のニュースなど、国際情勢のニュースには自然と関心をもってチェックしていました。

 

 

 

当時から7年以上。映像の世紀は今でも毎回視ていますし、Newsweekも、本屋や図書館に立ち寄っては読んでいます!

 

 

 

当時のことを振り返りながら書いてみましたが、大学3年生の1年間は学内、学外でも、国際関係論についてどっぷり浸かっていた時期だったと思います。大学生の時にここまで興味を持てる学問に出会えたこと、そして、一橋IPP時代を含め、20代の内に深掘りできたことは間違いなく財産です。

 

 

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。最後のパートでは、「あなたは何を学びますか?」というテーマそのものに沿って、どういう風に専門的に行く分野を決めればいいのか、を書いていきます。

 

 

 

Part.4へ続く

 

 

 

 

あなたは何を学びますか?~“国際関係論”にのめりこんだキッカケ②~

 

 

前回からの続きです!

筆者が国際関係論を専攻するようになったきっかけ。

その入り口を開いてくれた人は、アメリカ留学中に出会った先輩方でした。

 

 

Part.2~~アメリカ留学とゼミの決断~~

 

 

学部2年の夏。筆者のアメリカ留学生活がスタートしました。学部からは2年生が筆者を入れて6人、3年生の先輩方が4人の、合計10人が来ていました。到着早々、留学生向けのオリエンテーション履修登録など、現地の生活を始めるための手続きの多さで慌ただしくなりました。

 

 

 

サークルに入部したり、履修している授業以外に興味がある授業にも出したりするなど新しいことをする一方で、留学前から関心を抱いていた「日中、日韓の国際関係」のニュースも筆者は毎日のように見続けていました。日本にいる頃は「内側から内側をみる」だったのが、外国(アメリカ)にいることで「外側から内側をみる」という状況に変わりました。そのせいもあってか、おそらく日本にいる時以上に気になっていたと思います。

 

 

 

その一方で、入室するゼミを選ぶ決断がなかなかできないままでした。

 

 

3年生から大切なゼミ演習が始まる。けれど、留学直前の7月に配布されたゼミ一覧表を見ても決心しきれなかった。自分の中では歴史問題や東アジアの外交関係に興味があるのはわかっていたのですが、秋の入室試験の時期までに結局申し込むことはありませんでした。

 

 

 

決定打となったのは先輩方との出会いでした。先輩がA、B、C、Dと4人いる中で、なんとA先輩とB先輩が、最終的に筆者が選ぶことになったゼミの所属生だったのです!学年だけでなく、ゼミの期生においても先輩でした。

 

 

 

留学生活が経つにつれ、次第に筆者は先輩方と過ごす時間が多くなりました。特にA先輩は近現代史に興味を持っている方で、筆者とよく深い会話(議論)をカフェテリアで、寮の部屋で、いろんな場所で交わしました。

 

 

 

秋のある日のこと。筆者はB先輩にもゼミの件を相談し、「どのゼミにするかまだ決めきれていない」「東アジア情勢に興味がある」ことを打ち明けました。

 

 

 

そうするとB先輩は「それなら、うちのゼミも紹介してあげるよ!良かったら僕の部屋に聞きに来ておいで(^o^)」と言ってくださいました。

 

 

その後、B先輩の寮の部屋に向かうと、先輩はゼミ紹介用のPowerPointを見せてくださいました。

 

 

先輩のゼミでは東アジア地域に焦点を当てた国際事情を取り扱うという、筆者の関心分野にぴったりとはまっていたこと、毎回のゼミでディスカッションを深く行うことや、先生の雰囲気なども紹介されていました。具体的にどのような先生の下で、どのような演習を行うのかがクリアにイメージできたのです!

 

 

 

聞き終わった後、自分の中でずっと抱えていた悩み、もやもやが一気にパーッとなくなっていくのを感じがしました。そして、気づくと「このゼミに入りたい!」という想いが次第に固まっていきました。

 

 

 

11月上旬。遂に筆者は、そのゼミの入室試験を受けることを決めました。先生の都合で試験が翌年春だったのですが、それでも受けたいという気持ちが強かったです。

 

 

 

A先輩とB先輩との出会いがなかったら、おそらくそのゼミを知ることも、入室することもなかったかもしれません。2人の先輩が、学部3年生になる前の筆者の決断を、大きく後押ししてくれました。

 

 

 

Part.3へ続く

 

 

あなたは何を学びますか?~"国際関係論"にのめりこんだキッカケ①~

 

 

久しぶりの更新になってしまいました。お久しぶりです!

 

 

この記事では、筆者が専攻した「国際関係論」について、学び始めたきっかけや面白さ、学習する意義などをいくつかのパートに分けて書いていこうと思います。

 

 

普段は読者の対象として「大学院進学に興味がある人」「一橋IPPへの進学を考えている人」ことを意識して書いています。ですが今回は幅を広げて、どの分野を学ぼうか悩んでいる高校生、大学でどのゼミに入ろうか悩んでいる大学1,2年生や、この分野に興味がある社会人など、幅広い方に読んでもらえればと思っています。

 

 

筆者自身は学部・大学院合わせて国際関係論を計4年間専攻しましたが、ゼミや授業でのディスカッションの時間や、教授の熱のこもった講義を聴くのが毎回楽しかったのを今でも覚えています。この分野を深く学べて良かったなぁ、と一橋を修了してしばらくたった今でも思っています(^^)

 

 

■Part1.~~高校生から大学1・2年生~~

 

 

国際関係論で扱うテーマはすごーーく広いです。政治、経済、歴史、科学技術、環境、移民、いくつか例を挙げてもこんなに出てきます。テーマは豊富ですが共通点があり、それが「世界」「国と国との関係」です。「国と国」を言い換えると外交関係です。日本だったら日米、日中、日韓関係などです。

 

筆者が「世界」「国と国」という視点に興味を持ったのは高校生の頃でした。高校生当時の日中、日韓関係は歴史認識問題・領土問題でいざこざをかなり抱えていた時期でした。

 

2010年~2014年あたりはそれら関連のニュースが連日マスコミで取り上げられ、「いつになったら良くなるの?」とこちらも心配になるくらい、外交関係に改善の兆しが見られませんでした。高校3年間はずっとそんな状態だったと思います。

 

 

特に2012年に中国で発生した大規模な反日デモは高校生だった自分にとっては衝撃的な事件でした。当時世界史受験で世界の出来事を毎日のように勉強していたという理由もあったからかもしれませんが、気にならずにはいられませんでした。

 

 

大学生になっても日中、日韓の外交関係は同じ状態でした。特に安倍元首相の靖国神社参拝問題や、朴元大統領の従軍慰安婦問題により厳しい姿勢を見せてからは悪化しました。

 

 

2年生に進級した筆者は、ゼミ選択の時期がやってきました。自分の学部では3年生でゼミ演習が始まり、2年生で入室試験を受けます。受験を考えていた分野はいくつか目星はつけていたのですが、なかなか「これだ!」と思えるゼミを見つけられず、決められずにいました。

 

 

そんな中、1年生の時に申し込んでいたアメリカ留学生活が夏からスタートしました。ここで筆者はとある方たちとの出会いをきっかけに、「国際関係論」を学んでみよう!と決心を固めることになります。そして、自分の「国際関係論」に深くのめりこむ人生がスタートすることになります。

 

 

 

Part.2へ続く

 

「大学院進学」を選ぶまでⅢ ~11月の決断~

 

Part.3 

 

 

 

前回からの続きです。

 

 

 

留学説明会で聞いた言葉をきっかけに、留学意欲がなくなった筆者。ただそれでも、卒業時に抱いていた「大学院進学」というキーワードは完全には消えていませんでした。

 

 

大きな転機は夏期講習終了後に訪れます。

 

 

 

9月

 

夏期講習が終わり時間ができた筆者は、何か本を読もうと決めました。手に取ったのが学部時代にゼミの教科書として使っていた、有斐閣のテキストでした。そういえば自分がやっていた学問ってどんな感じだったっけ、と思い返すつもりで読みました。あとはやはり、「大学院進学」の想いが完全にぬぐい切れていなかったからかもしれません。

 

 

読み直していくたびに思ったこと。

 

 

 

「やっぱり、国際関係論って面白い!」

 

 

ゼミのディスカッションで盛り上がったこと、3年の時に履修した国際政治学の授業、、、初めて自分が「国際関係論」に触れた時の新鮮さが読み進めるたびに蘇ってきました。

 

 

ただ、それと同時に「物足りなさ」も感じていました。そのテキストは安全保障、移民、民主化グローバリズムリージョナリズムなど沢山の章があるのですが入門書なので基本的な部分で、「え、これだけ?」という量のところで各章が終わっていました。(大学生の時はそうではなかったのですが、再び読み直すと強く感じられました)

 

 

気になった学問が浅いまま終わっていたことに気付いたそれからの私は、知識欲が一気に湧くようになります。そして院進への思いは、再び一気に強くなります。心の中で確かな感情が芽生えました。

 

 

 

「国際関係論を大学院で、もっと深く触れてみたい、探ってみたい」

 

 

 

9月~10月

 

 

この時期から学部時代のゼミの教授や友人、家族といろんな人に相談しました。

 

 

当時、私大のM2だった友人に相談メールを送りました。そうしたら現役の大学院生視点から、「進学した方がいい!」と理由を事細かに書いてくれていました。内容としては、大学と大学院でやる内容の違い、年齢的にもまだチャンスがあるのではということ、、、びっしり書いてくれました。

 

 

 

 

11月中旬

 

ゼミの教授とアポを取り、進学相談をしました。面会は数十分ほどでしたが、

「もし本気で進学したいなら、本気で準備するほうがいい。もう悩まないのでいいので、行動に移していきましょう」

と、進学に向けて強く背中を押してくださいました。

※この時初めて、一橋をオススメされました。

 

 

 

度々相談していた家族からも、最終的に理解を得られました。教授、友人一同、家族には今でも本当に感謝しています。

 

 

 

11月下旬

 

教授とのアポから確か1週間ほどで、会社から配属希望調査が届きました。つまりそれは、回答次第で「来年度、自分はまだ会社にいるのかどうするのか」という意思表示でもありました。

 

 

回答期限が短い中、「よし、やろう!」と、

大学院進学への決意が固まりました。

 

 

 

そして当時の上司と部長に正式に退職することと、院進したいという旨を伝えました。

 

 

 

 

12月~退職まで

 

一気に出てきた準備事項を進めていました。

 

まずは引っ越し準備。家具の整理などを始めました。

 

TOEIC対策も始めました。出願時に少しでも高い点数で提出できるようにするためにも、時間を作って勉強しました。

 

「研究テーマの文献講読」も始めました。当初は安全保障分野に関心があり、そのことを11月の時に教授に伝えたら「安全保障の何をやりたいのかを具体的に決めたほうがいい」と書籍をいくつか読むように言われました。その1つとして紹介されたのが「新訂第5版 安全保障学入門」(株式会社亜紀書房 2018年 防衛大学校安全保障学研究会編著)でした。

 

 

仕事では冬期・直前講習の予習もあり沢山のことを同時並行で進めていましたが、自分が今受け持っている生徒は最後までしっかり見届けようと決めていたので、最後まで頑張れました。

 

 

 

そして生徒たちの合格発表後、正式に退職し、大学院の受験勉強が本格的にスタートさせました。

 

 

 

 

※ここまで時系列的に書いてきましたが進学を決断できたのは、現実的な条件がそろったことも大きいことを付け加えておきます。

 

修了後のキャリア:

留学を検討していたころと違い、「公共の仕事に携わりたい」という、曖昧な部分はあったとしても明確なキーワードが決まっていました。

 

(当時まだ社会人2年目で社会のことなんか全然わかっていませんでしたが)毎日のようにメールで届く「校舎別売り上げ数字」などのメールを観たり、「少しでも新規生徒を集めないと他に取られるよ!」という上からの指示を聞くたびに、自分は数字のためではなく純粋に「公務」に携わりたいという思いが、2年目の春の終わりごろからありました。

 

 

資金面:

働き続けていくうちに稼いだ金額と、学部時代に頂いていた奨学金の総額を振り返った時、「大学院の受験費用と2年間分の学費は自分で出せそうだな」と思えるぐらいの資金の準備ができていました。(実家に帰らせてくれることになりました)

 

 

意欲面:

これも大きかったです。

 

院進を決断したのは社会人3年目直前でした。春になったら新しい校舎に配属されたり、新たな業務の担当になったりする可能性が十分にありました。

 

学部時代に芽生えた院進への想いが再び出るのに約3年かかった経験のある筆者として、もし春から仕事で更に忙しくなって、院進への意欲が更に消えたら、次に同じ気持ちを抱くのはいつかわからない思いがありました。

 

 

 

院進の意欲が高まっている今が、最後のチャンスかもしれないと感じていました。

 

 

 

 

※アドバイスをするとすれば;

「研究計画書のテーマ探しは、できるだけ早い方がいい」ということです。筆者は当初、安全保障に興味がありましたが、結局は大きくテーマを変えて書きました。テーマ変更したのが3月くらいでしたが、正直に言って8月の出願までに「なんとかギリギリ間に合った」という状況でした。

 

研究というのは、自分の予定テーマが既にあることに気づいた時点で修正の必要があります。その点も含め、研究は進めていくと何があるかわからないので、早く準備することに越したことはないです。

 

 

 

 

 

筆者が院進を決意するまでの経緯を3部構成で書いてきました。

院進準備中の方、院進に興味がある方、現役学生から社会人まで、

幅広い方の参考に少しでもなれば嬉しく思います!

 

 

 

 

 

今回はここまでにしようと思います。

 

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

「大学院進学」を選ぶまでⅡ ~アメリカ留学のリサーチと、留学意欲の消失~

 

 

 

前回のPart.1からの続きです。

 

 

 

Part.2 ~アメリカ留学のリサーチと、留学意欲の消失~

 

 

アメリカ留学」「大学院進学」というキーワードが心に残ったまま社会人生活がスタートした筆者。本社で研修を受けたのち、配属された校舎で授業を担当し始めました。

 

 

GW明けから担当授業が一気に増え、休日や出勤前も予習に充てないと、とてもではないですが準備に間に合わない量になりました(しっかり準備してから授業をしたいタイプでした。実際、予習を適当にしたのとそうでない授業の出来栄えの差は、明らかにわかります)。夏期、冬期は講習用テキストの予習もしなくてはならなくなったので、更に時間がとられました。

 

 

とにかく、社会人1年目は毎日を乗り越えることで本当に必死で、大学院のことなんて、時間をとって考える余裕自体なかったですね。。。

 

 

 

それでも冬の終わりごろには、アメリカの大学院、留学情報について少しずつリサーチできるようになりました。当初は「International Relations   Graduate School  America」のようなキーワードをかけて調べたり、日本人でアメリカの大学院経験者のブログを閲覧したりして、コロンビア大学院など現地の大学院情報を集めていました。

 

 

 

あれこれ調べていくうち、東京の溜池山王駅近くにあるアメリカンセンターJAPAN(アメリカンセンターJAPAN (americancenterjapan.com))という施設で、アメリカ留学に関する説明会が不定期に開催されるという情報を入手できたので、申し込んでいきました。

 

 

転機となったのは4月下旬にあった説明会。その時は2,3個のセッションに分かれており、夕方6時開始のセッションでは一気に参加者が増えました。多分100人はいたんじゃないでしょうか。仕事終わりのサラリーマン、制服を着た高校生と家族の方もいたのを覚えています。

 

 

 

そして、このセッションをきっかけに「アメリカ留学」という選択肢は頭の中から離れていきます。

 

 

 

アメリカの大学院(確かNY)に留学経験のある方がゲストスピーカーとして、体験談を語るセッションでした。現地の生活などを語った後、質疑応答に移りました。その中で、細かいところまでは覚えていないのですが、留学にあたって大切となる考え方を伝えてくださいました。

 

 

 

 

「Beforeのあとに大学院があるのではなく、  BeforeとAfterの間に大学院があること」

 

 

 

 

 

この言葉は、今になってもしっかり覚えています。

 

 

 

自分は「国際関係論をもっと深く学びたい」「留学にまだ興味がある」というBeforeの状態ははっきりしていましたが、Afterのビジョンがこの時点ではありませんでした。自分は国際機関の職員や、研究者に本気でなろうと決めたわけではない。では、自分にとってのAfterとは?

 

 

学部で経験した留学というのは、楽しさだけでなく大変なこと、お金も時間もたくさんかかることを理解していました。「留学後のビジョンがないまま、留学する意味って果たしてあるのか?」と自問自答しました。

 

 

 

結局、「アメリカの大学院留学」という選択肢はその後、候補から外れました。5月のTOEFL iBTを申し込んでおり勉強を続けていたのですが、既にモチベーションも低くなっていました。また、この頃から仕事に慣れてきたこともあり、「もう少しこの仕事続けようかな」とも思い始め、大学院進学は考えなくなりました。

 

 

 

しかし数ヵ月後、大学院進学への想いはあることをきっかけに、再び一気に強くなります。

 

 

 

※アドバイスをするとすれば;

 当時、アメリカンセンターJAPANまでは往復4時間かけていってました(ガチ)。そもそも貴重な休日のうち4時間を移動時間のためだけに使うのは、体力的になれなかったこともあるからこそ、前回と同じになりますが、「本当に、時間のあるうちに説明会などに足を運ぶべき」と学生時代の自分に言いたいです。また、コロンビアやジョージ・ワシントンスタンフォードなどのApplicationでは、TOEFL iBTは最低ラインが100と考えていいです。そもそも100にずっと苦労するようではApplication自体厳しいと感じました。筆者はただでさえ授業の予習準備もあるので楽ではなかった。TOEFLの準備も、早いうちからやることに越したことはないです。

 

 

 

Part.3へ続く

 

 

 

 

 

「大学院進学」を選ぶまでI ~学部3、4年生での選択~

 

こんにちは。

久しぶりの更新になります。

 

 

今回からはいくつかパートに分けて、どうして私が一度就職した会社をやめてまで大学院に行こうとしたのか、そのきっかけや経緯を書いてみます。

 

 

前々からこのブログを見てくださっている方、「大学院行こうかな~」とぼんやり考えている方、たまたまこのブログにたどり着いた方、どの進路をとるべきか決断できていない方。。。幅広い方の、なにかしらお役に立てればなと思います。

 

 

ただ綴るのではなく、要所ごとに、気づいたことやアドバイスなどを同時にお伝えしたいとも思っております。

 

 

Part 1. 学部3、4年生~就職か、大学院か~

 

 

院進という選択肢が初めて浮かんだのは大学3年生。国際関係論を専門に学ぶゼミに入室し、関連する授業を多く履修するようになりました(国際経済史など)。特に秋に履修した「国際政治学」がとても面白く、「この学問って、すごく面白い!」と強く思ったのは今でも覚えています。多分、院進に本格的に興味を持ったのはこの頃でした。

 

ゼミの教授に相談しにいったところ、「進学するならアメリカの大学院にいってください」という、今でも印象に残っている言葉を伝えられます。教授曰く、ネームバリューやアカデミックの価値的に、日本の大学院を出ても余り意味がない、など予想外のことを率直に伝えてくださいました。(なお、同様のことを別の教授からも言われました。)

 

※実際、国際政治学や国際関係論が第1次世界大戦後のアメリカを発祥としてうまれたという背景があります。そういったバックグランドがある以上、学問の積み重ね的には、やはりアメリカが主流なんだなと感じたことは、一橋IPP時代に実際に何度かありました。

 

 

学部2年の時、アメリカで留学経験があった筆者にとって、「アメリカの大学院」という選択肢に、言葉自体には惹かれるものがありました。ただ、当時は学費も留学費も家族に出してもらっていたこと、給付型奨学金は受け取っていたのですが貸与型の奨学金を一気に増やすことにどこかしら抵抗がありました。

 

 

当時20代前半でしたが、あの時は本っっっ当に進路に悩んでいました。

優柔不断な性格も重なり、きっぱり決めることができませんでした。

当時は院進にしろ、教職にしろ、就活にしろ、迷いなく決断できる周りの人たちが

羨ましく感じていました。

 

 

結局、当時は「就職」の選択肢を選びました。自分でお金を稼ぐ経験をしてみたいなど、理由はいくつかありましたが、就活に集中することにしました。最終的にとある学習塾から内定を頂き、新卒で塾講師として勤めることになりました。

 

 

※当時の自分に会えて、アドバイスできるのであれば・・・

「とにかく、自分の手と足を沢山動かして情報を集めて!」

  当時に戻れるなら時間を無理矢理作ってでも、現役院生の方の話を聞きに行ったり、日本やアメリカの大学院の説明会に申し込んでいったり、アメリカの大学院にこだわる理由は何なのか?日本の大学院もしっかりリサーチしろよ、と言います。とにかく、ネットの情報だけを見て、勝手に頭で悶々とするな、大学生だろ、時間なんて作ればいくらでも作れるんだから、もっと外出て情報を集めなさい、と言います。あと、結局就活にしろ院進にしろ準備時間が大切だから、どちらにするか期限決めたほうがいい、とも言います。

 

そんな経緯があったこともあり、社会人生活がスタートした後でも、「本当にこの選択でよかったのかな・・・」と悶々としていたり、「大学院進学」「アメリカの大学院」という言葉が頭の中で残り続けていました。

 

 

 

Part.2へ続く