お久しぶりです。久しぶりの更新です。
近況を報告しますと、12月にすべての講義が終了し、リサーチペーパーなど、すべての課題の提出が1月上旬に完了しました!あとはすべての単位が認定されれば、正式に修了となります。大学院生活最後の学期もあっという間に終わってしまいました。
今日はタイトルに書いてある通り、筆者が通う一橋IPPで今年の秋冬学期に履修した授業を紹介します!授業を紹介する記事は、今回で最後になります。一橋IPP(GG)の授業のイメージを深めることができれば幸いです。
私は今学期、3つの授業、合計6単位を申請しました。
秋冬学期に3つの授業をとり、冬期集中講義期間で開かれる授業はとっていません。
この6単位がすべて認定されれば、2年間で合計46単位取得したことになります。
一橋IPPの修了要件単位が44単位、なので2単位分多く申請したことになります。
それでは見ていきましょう!
メディアと国際政治
一橋IPPの授業の中には千代田キャンパスで開催されるものもあり、この授業もその1つでした。(国立と千代田キャンパスでは授業開始時刻が少しちがうので注意です!)
講師は、某大手新聞社で20年以上勤務されているベテランの記者2人が務めました。このお二方は社内で編集委員として活躍したり、テレビ出演されたりもしているすごい方です。
授業は記者のこれまでの勤務経験で培った視点から観た国内政治、国際情勢の解説を聴いて、今後の展望について考えるというものでした。扱ったテーマは日本の安全保障政策、直近の世界における民主主義の潮流、米中対立、在日米軍基地問題、経済安全保障など、世間で頻繁に注目を浴びるものばかりでした!
流れとして、まず予習であらかじめ指示された新聞記事や書籍を数章分読んできます。講師の解説のあとに質疑応答があるのですが、この時の質問内容や質問回数などが評価対象になっていたはずです。講師は毎回そのメモをとっていました。そして講義終了1週間以内に、授業の感想や自分なりの考察をまとめた「リアクションペーパー」を提出します。提出はできるだけ早い方が望ましいとも伝えられました。
期末課題はグループプレゼンテーションでした。詳細としてはチームを3つに分けて、それぞれ日本・中国・アメリカから担当を決めます。与えられたミッションは「国益を最大化するためにはどのような政策立案をしていくか」を発表するというものでした。安全保障政策、経済政策、外交など指定された個々の政策方針があり、どのような方針の下で政策立案、実行を試みるかをチームで話し合って発表しました。
主観的に2年間で受けた授業の中で1,2位を争うほど凄く面白かったです。
率直に言って、現在の内政や国際情勢に興味がある人は心から履修をオススメします!なにより数えきれないくらいの現場を取材してきた記者から語られる解説はそれ自体すごく面白かったし、講師が出版した本(予習本)も、気づいたら夢中になるほど興味深い内容にあふれていました。
Human Security I
すべて英語で行われる授業です。名前の通り「人間の安全保障」を扱う授業で、テーマとしてはDevelopment, Democracy, Disinformation, Transparency and Accountabilityなど多岐にわたりました(戦争などについては取り上げられませんでした)。
予習ですが毎週基本的に2本の英語論文(Required Readings)を読みます。はじめの時期に決めた週ごとプレゼンの担当者は、論文の中の論点(the Argument)や、自分が抱いた疑問や批評(Critic)などを発表します。発表後は先生と学生でお互い質疑応答を繰り返しながら議論を深めていく、というのが通常の流れでした。
期末レポートではAbout 2000 wordsのResearch Paperか、Policy Paperのいずれかの提出が求められます。私は授業で扱ったDisinformationに興味を持ち、その社会問題と日本における取組について政策提言としてPolicy Paperを選びました。
オールイングリッシュで、高度な英語の論文も読みますし、留学生を交えながら議論もたくさんするので、やはり一定の英語力が求められます。
グローバル・ガバナンス・ワークショップⅡ
GGの必修の授業で、この授業でリサーチペーパーを完成させて提出します。
GG生が一橋IPPを修了するために待ち受ける最後の関門となります。
春夏学期のⅠでは報告回数が1回だけでしが、異なる点として、このⅡでは中間報告と最終報告の2回が求められます。毎回の流れとして、報告担当の学生は事前にmanaba(一橋生専用の学生サイト)にレジュメや発表用のスライドをアップロードします。約10分の報告後は学生と2人の教授(授業担当の教授と毎回持ち回りで来る異なる教授)からの質疑応答をしながら、フィードバックをもらいます。学生は頂いたアドバイスを参考しながら、修正を重ねてより良いリサーチペーパーに仕上げていきます。
リサーチペーパーってどんな感じ?
GG生が最後に頭を悩ますリサーチペーパーですが、その様式について気になる人、「本格的な論文で厳しそう。。。」と思う人もいるかもしれません。
実は主観的に厳しすぎると思う条件は特別言い渡されませんでした。文字数の目安として本文のみで20,000字以上と指定されたくらいでした。最後は表紙をつけた仮製本を2部作成して事務室に提出し、manabaにもアップロードすれば正式に完了と指定されました!今年度の提出期限は1月26日でした。
リサーチペーパーに関しては他の研究科みたいに提出後に口頭試問があるわけでもないし、膨大なページ数を求められるわけでもありません(法学研究科修士課程の友人に聞いたら、私の4倍以上のページ数を書いていました(汗)すごい!)。そのため提出して何も問題なければそれでOKとなるので、最後の大事な必修にはなるけれどもイメージとしては普通の授業と似ているかもしれません。ぶっちゃけると、感覚としては学部時代の卒業論文を執筆していたころに近かったような感じがします。
しかしそうは言っても、フィードバックでは毎回厳しいご指摘を頂きましたし、何より提出に向けた最後の時期は踏ん張り時でした。楽ではなかったです。
今回は3つの授業を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
今学期の授業もどれも大変でしたが同時にとても面白く、どれも履修して良かった!と思えるものばかりでした。
それでは、今回はここまでにしようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。