前回からの続きです!
筆者が国際関係論を専攻するようになったきっかけ。
その入り口を開いてくれた人は、アメリカ留学中に出会った先輩方でした。
Part.2~~アメリカ留学とゼミの決断~~
学部2年の夏。筆者のアメリカ留学生活がスタートしました。学部からは2年生が筆者を入れて6人、3年生の先輩方が4人の、合計10人が来ていました。到着早々、留学生向けのオリエンテーションや履修登録など、現地の生活を始めるための手続きの多さで慌ただしくなりました。
サークルに入部したり、履修している授業以外に興味がある授業にも出したりするなど新しいことをする一方で、留学前から関心を抱いていた「日中、日韓の国際関係」のニュースも筆者は毎日のように見続けていました。日本にいる頃は「内側から内側をみる」だったのが、外国(アメリカ)にいることで「外側から内側をみる」という状況に変わりました。そのせいもあってか、おそらく日本にいる時以上に気になっていたと思います。
その一方で、入室するゼミを選ぶ決断がなかなかできないままでした。
3年生から大切なゼミ演習が始まる。けれど、留学直前の7月に配布されたゼミ一覧表を見ても決心しきれなかった。自分の中では歴史問題や東アジアの外交関係に興味があるのはわかっていたのですが、秋の入室試験の時期までに結局申し込むことはありませんでした。
決定打となったのは先輩方との出会いでした。先輩がA、B、C、Dと4人いる中で、なんとA先輩とB先輩が、最終的に筆者が選ぶことになったゼミの所属生だったのです!学年だけでなく、ゼミの期生においても先輩でした。
留学生活が経つにつれ、次第に筆者は先輩方と過ごす時間が多くなりました。特にA先輩は近現代史に興味を持っている方で、筆者とよく深い会話(議論)をカフェテリアで、寮の部屋で、いろんな場所で交わしました。
秋のある日のこと。筆者はB先輩にもゼミの件を相談し、「どのゼミにするかまだ決めきれていない」「東アジア情勢に興味がある」ことを打ち明けました。
そうするとB先輩は「それなら、うちのゼミも紹介してあげるよ!良かったら僕の部屋に聞きに来ておいで(^o^)」と言ってくださいました。
その後、B先輩の寮の部屋に向かうと、先輩はゼミ紹介用のPowerPointを見せてくださいました。
先輩のゼミでは東アジア地域に焦点を当てた国際事情を取り扱うという、筆者の関心分野にぴったりとはまっていたこと、毎回のゼミでディスカッションを深く行うことや、先生の雰囲気なども紹介されていました。具体的にどのような先生の下で、どのような演習を行うのかがクリアにイメージできたのです!
聞き終わった後、自分の中でずっと抱えていた悩み、もやもやが一気にパーッとなくなっていくのを感じがしました。そして、気づくと「このゼミに入りたい!」という想いが次第に固まっていきました。
11月上旬。遂に筆者は、そのゼミの入室試験を受けることを決めました。先生の都合で試験が翌年春だったのですが、それでも受けたいという気持ちが強かったです。
A先輩とB先輩との出会いがなかったら、おそらくそのゼミを知ることも、入室することもなかったかもしれません。2人の先輩が、学部3年生になる前の筆者の決断を、大きく後押ししてくれました。
Part.3へ続く