とある男子大学院生のブログ

一橋大学国際・公共政策大学院(一橋IPP)を修了しました。大学院の受験勉強や大学院ライフ、趣味のことなど、色々なことを綴っていきます。

学習塾の教師経験者が語る、学習塾業界の現状と、教師という職業への感想

こんにちは。Ryulonです。

 

私は約2年間、とある学習塾で教師として働いておりました。
その経験から、学習塾業界の現状や教師という仕事に対しての感想を書いていきます。

これから学習塾で働いてみようかな、と考えている方たちに
ためになる情報となれば幸いです。

 

万が一の為に、勤めていた学習塾が特定されるような情報は載せておりません。
また、ここで書くことはあくまで一個人としての意見です。


① 学習塾業界の現状

 

一言で例えると、戦国時代のようです。
少子化で子供の数は減ってきているのは確実なのに、塾の数は増えているという
何とも矛盾したような状態が進行中です。


まず、塾って参入しやすいビジネスなんですよね。
机・イス・人の3点セットがあればすぐに成り立つ仕事です。だからこそ、やってみようと思う人が多いのは事実かな、と感じます。街中歩いていると、「え、こんな小さな部屋で塾やってんの?」と思わず目を疑うような光景に遭遇するのは少なくありません。


ここからが大事なのですが、いくら小さな塾でも結果を出していたり、評判が良かったりするところは生徒が集まるようになります。
言い換えると、「大手の塾でも決して油断はできない状態」なのが現在の塾業界という産業です。

油断していたらあっという間に生徒を他のところにとられます。あぐらをかいていると、その校舎の生徒が少なくなって人気が下がる・・・のような事態になってしまいます。

 

この項目のまとめを書くとすると、


「塾という産業はこれからも続く。ただ、生き残る塾は限られてくるが」

ということです。

日本の教育システムに大革命(それも、入学試験を廃止する、のような事態)が
起こらない限り、塾というビジネスはこれからも続きます。

 

そして。
教育って、国や自治体が行う政策と緊密に関わってきます。
時代ごとに、今の教育に、これからの教育にどういうことが求められてくるか、というのがあります。塾はそういうのを調査して、どういう商品を売り出すのかを決めます。

 

ほかの業界でも言えることですが、
生き残れるのは変化する環境に適応できる者だな、と感じました。

 

② 教師という仕事についての感想

 

私自身、教師というのは素晴らしい仕事だと思っています。
自分が得意な分野を生かし、その面白さを伝え、志望校合格という、生徒の、人生の
夢の応援をする。自信のそれまでの体験を話し、習ってきたことを直に活かせるのはなかなか楽しい、と仕事中に何度も感じておりました。

 

生徒・保護者対応、授業の予習の準備など、同時に大変な部分もかなり多いです。
私自身、1年目の頃は休日でも多くの時間を予習にあてることに追われ続け、精神的に結構しんどかった覚えがあります。
(学校の教員の場合、更に部活動の指導、行事の準備、校務分掌といった業務が追加されます。教員の方って本当にすごいなと痛感しました。)

 


ここから、塾業界の視点も追加して書きます。
この時代の学習塾の職員に求められるのは、「営業力」です。(ズバリ)

 

①にも書いたように、今の学習塾には、校舎を存続させるため生徒を維持・確保することが強く求められます。(私は学習塾は1社しか経験していませんが)どの塾でも、校舎の責任者に求められるのは数字だと思います。数字が少なければその校舎を続けさせる経営上の意味がありませんから。口コミだけで生徒が来る時代じゃないからこそ、営業の重要性は、どの塾にいっても変わらないと強く思っています。

 

 

振り返ると、「教師という仕事は続く人と続かない人が結構分かれる仕事だな」
と感じたのが正直なところです。

 


ここまで書いたことが、塾業界で働く人にとって有益なものとなれば嬉しい限りです。
追加して書きたいことが出てくれば後日書くかもしれません。

 


最後までお読みいただき、ありがとうございました。