とある男子大学院生のブログ

一橋大学国際・公共政策大学院(一橋IPP)を修了しました。大学院の受験勉強や大学院ライフ、趣味のことなど、色々なことを綴っていきます。

大学と大学院とで異なる点&一橋IPPで受けた授業~1年生春夏学期~

 

 

こんにちは。ryulonです。

 

 

今回は、筆者が通っている一橋IPPを取り上げて、

春夏学期に履修した授業のことや大学院の特徴について書いていきます!

 

 

「一橋IPPの授業ってどんな感じ?」「大学と大学院ってどんな風に違うの?」

という疑問を持っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

 

 

 ①一橋IPPの授業について 

 

 

まずは、筆者が履修した授業について書いていきます。

 

授業数に関しては、筆者は春夏学期に16単位(8つの授業)、夏の集中講義で4単位(2つの授業)の、合計20単位を申請しました。今週、ついに成績が発表されます。

 

 

次に、筆者が履修した授業とその感想をいくつかピックアップして紹介します!

 

 

 

History of International Order

国際政治史の授業です。全部英語で行われました。20世紀から現在までの国際関係の変遷を学びます。「アラブ地域」「ラテンアメリカ」「中国」「ヨーロッパ」「第3世界」など、毎回の授業で異なるテーマを取り上げます。学生は教科書(海外の!)の該当部分の章を毎週読み、その週の担当の人がレジュメを作って発表し、全員でディスカッションをするという形式でした。元々歴史が好きだったこともあり、最後まで楽しく学ぶことができました。

 

 

政策決定過程論

アフリカに焦点を当て、紛争がどのような原因で、経緯の下で発生するのか、どのように解決していけばよいのかという点について扱います。担当の先生はアフリカでの勤務経験が長い方でした。この授業も毎週の予習課題を事前に読み、週ごとの担当者がレジュメを作って発表した後に全員でディスカッションを行うスタイルでした。筆者自身、アフリカと紛争事情について知っていることが限られていましたが、この授業を通して新たな見方を身につけることができたので、筆者にとって有意義な授業となりました。

 

 

国際政治学基礎論

リアリズムやリベラリズムをはじめ、構成主義や合理主義など国際政治を分析する上で代表的な政治理論を学びます。授業ではロバート・ギルピンやアレクサンダー・ヴェントなど、国際政治学で著名な学者が書いた論文などが予習課題として指定されていました。上の授業と同じで週ごとに担当の人が発表用資料をつくり、学生でディスカッションをしていました。抽象的な内容も多くて難しかったのですが、海外の研究者の論文を読むことは大変良い経験と刺激になりました。

 

 

国土交通論

IPPの公共法政プログラム(筆者の所属するプログラムとは別)に設置されている授業で、日本の国土交通政策を学びます。担当の先生は現役の官僚の方で、回によってはゲスト講師の方がいらっしゃって講義が行われました。今学期では高速道路政策や、成田空港及び航空政策などを扱いました。筆者が普段学んでいる内容とは大きく異なりますが、内容自体は大変面白く、自分の国について知るところが増えたこともあり、履修して良かったと感じています。

 

 

また、筆者の所属するプログラムの授業は一橋の法学研究科と合同の授業も多いこともあり、法学研究科の学生もよく見かけておりました。

 

 

 

 ②大学と大学院との違い

 

 

大学と大学院の異なる点はいくつかありますが、ここでは「授業の特徴」と「学生の特徴」の2点に絞って取り上げます!

 

 

〇授業のスタイル

 

 

大学の授業では、教授が一方向的に話す「講義」型が多かったかもしれません。しかし大学院では①に書いたように、「ディスカッション」型が主流になります。教授は「○○さんが言った××という意見に対して他の意見を持つ人はいませんか?」といったように、議論のサポート役になるという感じです。そのため授業では毎回、学生からの積極的な発言がとにかく求められます(成績評価の一部です)。また、1つの授業の履修者数も10人から20人と、少人数になります。

 

 

また、それ以外に予習の量が一段と多くなります。学部時代と違い、毎週のように大量の事前課題(文献)を予習して授業に臨まなければなりませんでした。筆者も土日関係なくずっと予習に追われており、最初の学期からとにかく大変だった覚えがあります(授業では、それらの文献を事前に読んできた前提で行われます)。

 

 

 

〇通っている学生

 

 

大学の場合ですと、同期の人たちのほとんどは18,19歳ぐらいで、同年代の人で構成されているのが主流かもしれません。

 

 

ですが大学院になると、学生のバッグラウンドは一気に多様化します。

筆者が通っている一橋IPPで今学期にお会いした方たちの例として、

 

 

・今年の春に大学を卒業したばかりの方

霞が関の省庁の出身の方

・県庁出身の方

・民間企業で働いており、休職して来ている方

・社会人経験があり、会社を退職した後に入学した方←筆者はこのパターンの一人です。

・家族を持っていらっしゃる方

・留学生の方(国籍も東アジアや東南アジア、欧米と、グローバルです!)

 

 

職歴ありの方の勤務年数は約2、3年など、筆者のように比較的短い期間の方もいれば、10年、多くて20年以上など、様々です!そのため、年代構成は学部と違って一気に幅広くなります。

 

 

 

このように、本当に多種多様な経歴を持つ方が、同じ学び舎に集まって授業を受けております。特に筆者が通っている一橋IPPは、実務と関連のあることを扱う「公共政策大学院」ということもあって、勤務経験がある学生が多い印象を受けました。

MBA法科大学院、一般的な大学院など、大学院のタイプによって学生の構成や特徴は大きく変わってくると思います!)

 

 

 

春夏学期の体験談になりますが、ディスカッションやグループワークで社会人経験が長い方と同じになったことがありました。その際は、その方の実務で得られた経験からでの論点を提示して下さったり、助言を頂いたりしたことがあり、とても勉強になったのを覚えています。

 

 

大学院生活が始まってまだ4、5か月ほどしかたっていませんが、学部時代とは違うことだらけで毎日が新鮮で刺激的でした。この4か月間はとても大変でしたが、同時にとても充実していた!というのが率直な感想です。

 

 

 

 この記事を見て、一橋IPPや大学院のイメージが少しでも湧いてきた方がいれば

嬉しく思います!

 

 

 

今回はこれまでにしようと思います。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。