とある男子大学院生のブログ

一橋大学国際・公共政策大学院(一橋IPP)を修了しました。大学院の受験勉強や大学院ライフ、趣味のことなど、色々なことを綴っていきます。

2年間の大学院生活で得られたもの

 

 

 

こんにちは。久しぶりの更新となります。

 

 

大学院を修了してからそろそろ1年が経とうとしており、

当時の生活でまだ記憶が鮮明な部分もあれば、曖昧になりかけている部分もあります。

そこで今一度、「2年間の大学院生活で得られたものは何か」を、

まとめてみました。院進を考えている大学生や社会人の方にとって、

少しでも参考になればと幸いです。

 

 

 

※本題に入る前に------------------------------------------------

 

筆者は新卒で勤めた会社を退職してから、一橋IPPに入学しました。

周りから見ればリスキーな選択肢だと思われていましたし、就活の面接でも

この経緯についてほぼほぼ聞かれました。

自覚はありましたが、院進を決心した4年前は、

学び直しに対する意欲の方が本当に強い状態でした。

 

一橋IPPの2年間にかかった学費は約140万円。

国立大学であっても修士2年間を過ごすのに、これだけの金額がかかります。

院進は「高い買い物」という表現もできると思っています。

 

この記事をまとめてみて、大量に書けたわけではありませんが、

そうではなかったとしても「高い買い物」をすることで得られたものの価値は、

とても高いものだと思えています。

 

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①人脈を広げられた(沢山の人と交流できた)

 

 

1つ目は何と言っても、先生方・同期の人(IPPとそれ以外でも)と知り合い、

人脈を増やせたことです。

 

 

筆者はM2秋冬で履修した際にはじめて直接会った、

心から尊敬できるとある先生にものすごくお世話になりました。

その先生にはリサーチペーパーの発表の評価者になってくださったり、

授業後の雑談を聞いてくださったりするなど、お世話になった場面が多々ありました。

(余談ですが、筆者が学部時代に一番お世話になった先生と、一時期同じ大学で

教鞭をとられた経験のある先生でした!また、大学院生活がコロナ流行とともに

始まった筆者にとって、先生本人と会えること自体が新鮮でした。)

 

 

春になっても進路がなかなか定まらず悩んでいたある日、

その先生からリサーチアシスタント(RA)をやってみないかと

打診されたことがありました。

(色々なことがあり)精神的につらかった当時の筆者にとって、

その言葉には本当に救われました。

 

その後RAとして数ヵ月働きましたが、お仕事を紹介して下さったその先生には

今でも本当に感謝しております。

時間のある時には、研究室にお邪魔し近況を報告しています。

その先生の授業を履修していなければ、RAの紹介もいただけなかったかもしれません。

 

一橋IPPの2年間で、一番思い入れのある先生となりました。

 

 

他にも研究者や官僚、記者として長くキャリアを築いてきた先生方とも出会いました。

社会人経験が浅かった筆者にとって、その道一直線で頑張ってきた人の話を

間近で聞けたことは、自分も将来キャリアを頑張って築いていこうと

気合を入れることができました。

 

 

同期ですとIPPではないのですが、法学研究科の留学生と仲良くなりました。

授業がかぶっていることからよく話すようになり、修了した今でも

一緒に食事をとったり、お互いの近況を話したりしています。

大学院在学中に、修了後も交流のある友人を1人でも持てたことは本当に良かった!

 

 

中にはたった数回話すだけで終わった、グループワークで同じになった学生、先生も

いました。ただ、一橋にいる人っで基本優秀な人ばかりなので、

話をするたびに自分も「負けてられない」と気持ちを奮わせていました。

 

 

修士2年間での人との出会いは、間違いなく「財産」になりました。

 

 

 

②若いうちに夢中になれる専攻分野を深めることができた

 

 

これはもう本当に、言葉通りの意味です。

20代という若いうちに興味ある学問の知識を深められたのは、何事にも代えがたい、

本当に価値あることだったと断言できます。

 

 

では、なぜここまで強く主張ができるのか?

それは、院進が確定した後の出来事が関係しています。

 

①:

大学院生活が始まる直前の2月、学部時代の先輩(1個上で、

部活・留学先が同じだった方)に院進することを伝えました。

当時は確か社会人4年目?で、すでに家族を築いていらっしゃいました。

 

その時のLINEのやり取りです(要約)

 

 

 

筆者:大学院行くことになりました!

先輩:受かったの!すげー!羨ましい!

筆者:ありがとうございます!

先輩:俺も大学院行きたいわ、

   勉強できるって幸せなことだからさ

 

 

 

社会人として順調にキャリアを描いていらっしゃった先輩から、頂いた言葉です。

「羨ましい」「幸せなことだよ」って言ってくれたことは

嬉しい気持ちになりましたが、それと同時に「そう思われているのか」と

驚きでもありました。「他の先輩にも、大学院で学び直しをしたいと思う人って

少なくないのかな?」と考えたりもしました。

 

その思いは、約2年後、一層強いものとなります。

 

 

②:

筆者はM2で転職活動をしていた際、転職エージェントの担当者

(おそらく年齢3,40代の方。コロナ禍のため、結局一度も顔を合わせることは

なかったのですが。)と話す機会が何度かありました。

ある時、会話の内容は忘れてしまいましたが、筆者が社会人経験後、院進した経歴を

持つことについてだったか、担当者がこんな言葉を発したことがありました。

 

 

 

「私もこの歳になって勉強したい想いがあるんですけど、なかなか難しくて。。。」

 

 

 

「大学院に行ったことは決して間違いではなかった」と確信できた瞬間でした。

 

①で書いた先輩のケースも含めて、年上の人から似たような言葉を

耳にしたことが何度かありました。一橋IPPのGGで

同期の3分の1が社会人経験者だったことも併せて考えると、

「大人の間での学び直しの需要」というのは、結構高いと感じました。

だからこそ20代という若いうちに、強い関心を持つ分野を深めることができて、

心から良かったと思うことができています。

 

 

話は少々ずれますが、院進を決意できた要因の1つに「年齢」があったことを

付け加えておきます。

筆者が院進を決めたのは20代前半でした。

1人暮らしで守るべきものが何もなく、

「やりたいことに、比較的自由に挑戦できる時間」だったのも事実です。

ただ、これが30代とかだったら果たして決意できていたか、疑問に思います。

次の進路で仮に転職活動をするとしたら、その時は20代後半。

未経験の職種にチャレンジしようとしても、ギリギリできる年齢かなと

思えたことも1つの決め手でした。

 

また、似たようなアドバイスを、院進の相談に乗ってくれた学部時代の友人から長文付きでもらいました(その子には4年以上経った今でもめっちゃ感謝しています)。

 

 

(注意)ただ、この記事で「若いうちにやりたいことやりまくれ!」と

伝えたいわけではないです。。。当時、修士2年間を過ごせる分の資金が

貯まってきたのと、修了後のビジョンがその時明確だったという、

現実的な問題もクリアできたことももちろん大きかったです。

 

 

 

 

まとめてみましたが、確かに①、②と、量は少ないです。

それでも1つ1つの理由に、そう信じられる理由を自分でも振り返ってみると、

間違いなく深くて、太いものだったと書きながら何度も感じることができました。

 

 

 

今回はここまでしようと思います。

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

一橋IPPでの2年間を振り返って②~修士2年生~

 



お久しぶりです。

更新が滞ってしまい、すいません!

少しドタバタしておりました。。。

 



前回は一橋IPPでの修士1年生の生活を振り返ってみましたが、今回は最終学年、修士2年生の1年間を振り返ってみようと思います。

 

 

 

2年生春夏学期

 

 

一橋ではこの学期から対面授業が多く復活しました!感覚的に7,8割ほどでした。休憩時間には沢山の一橋生がキャンパスを歩く光景が見られるようになって、「本来のキャンパスの光景ってこんな感じだったな」「M1の春夏から、こんな風にキャンパスに来て同期の人たちと会いたかったな」と思わずにはいられませんでした。

 

 

最終学年で必要な単位数も減り、必修がある木曜日の週1だけキャンパスに行ってました。もう1つの月曜の授業はオンラインでした。

 

 

研究ですが、GG2年生は必修で「グローバル・ガバナンスワークショップ」を履修し、「リサーチペーパー」を提出します。前半の7週間ほどは研究についてのイロハ(「研究テーマの設定の方法」など)を習得し、後半では1回の授業で3人ほど、リサーチペーパーの中間報告を行いました。論文の報告なんて5年ぶりでした。

 

 

時間がたっぷりあった夏休みは研究を進める大きなチャンスだったので、研究テーマのリサーチを頑張って進めていました。テーマに関わりそうな本・論文・映像ならどんなものでも片っ端から探していましたね。ネットだけでなく色々な図書館に足を運んでいました。結果として夏休みの間に「論文でとても役立ちそうなヒント」になる資料を見つけられたのは幸運で、秋冬学期の執筆に大きく役立ちました!

 

 

就活ですが、(一言ではまとめきれない)事情が色々とあり、秋・冬以降から始まることになります。

 

 

 

 

2年生秋冬学期

 

 

遂に一橋IPPでの最終学期が始まりました。

 

 

肝心のリサーチペーパーですが、「グローバル・ガバナンスワークショップⅡ」では春夏よりも発表回数が1回増え、完成に向けて本格的に動いていきます。

 

 

中間、最終発表の1,2週間前は、気持ちが少しピリピリしていました。大切な場で、先生方、同級生から貴重なフィードバックが得られる貴重な時間だと思うと適当なものを発表するわけにはいきませんでした。

 

 

実は最終発表で、自分が決めた研究テーマという根幹なところについて「これは、研究テーマを変えよう!」というご指摘を受けたことがあって、その時は流石に戸惑いました(汗)。時期は提出1ヵ月前の12月。「無事に提出して修了できるかな。。。」という不安さえ頭をよぎりました。

 

※「論文のテーマでこのワードを使うなら、こういう風な定義づけと、こういった調査をする必要があります云々」という感じのご指摘で、研究の厳しさを痛感させられた瞬間だった。。。

 

 

ただ、もともと取り組んでいたテーマは好きなジャンルだったことと、もう少しで山が見えてきたのは事実だったので、何とか乗り切れました。最後には、締め切り2週間前に、余裕をもって提出できました!

 

 

また、年始ぐらいまでは比較的時間に余裕があり、挑戦しようと決めたのが「英検1級合格」でした。

 

 

筆者は大学生の頃に準1級を取得していたのですが、その後はTOEICばっかり受けていました。

 

 

そんな経緯があったので、「もし挑戦するなら、時間に余裕のある今が大きなチャンスでは!?」と感じ、本格的に、「大学院終了直前の冬の試験で、英検1級に合格する」と目標を定めました。

 

 

特に力を入れたのは1次試験最大の関門、英単語。時間があればどんな場所でも何回でも見返していました。その甲斐もあって、1次試験は手ごたえを感じた上で無事突破できました。

 

 

2次試験は就活とかぶり始めたこともあって、しっかりとした準備は実はできなかったのですが、なんとか英検1級に合格しました!!!在学中の目標の1つが達成できたことは嬉しかった!

 

 

 

就活は、時間はかかってしまったのですが、無事決まりました!

 

 

 

もしかしたら今後、この記事で書いたことの中から、深堀して書くかもしれません。

その時はまたご覧いただけますと嬉しいです。

 

 

 

今回はここまでにしようと思います。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

一橋IPPでの2年間を振り返って①~修士1年生~

 

 

 

こんばんは!

 

 

前回の記事でお伝えしたのですが、今年3月、ついに一橋IPPを修了しました!

一橋IPPで過ごした2年間は、一言ではとても表現できない、だけど充実した時間だったと感じています。

 

 

今回からは2年間の一橋IPPライフがどんな感じだったのかを紹介します!

それぞれの学期、普段の生活をどのように過ごしていたかを書いてみました。

 

 

この記事では「1年生春夏・秋冬学期、長期休暇」をテーマにしました。

 

 

 

1年生春夏学期

 

めでだく一橋IPPライフがスタート!新生活に期待に胸を膨らませていましたが、例のやつがきました。新型コロナウイルス

 

当時は感染が拡大し始めて社会全体が混乱していた時期で、一橋も例外なくその影響を受けました。授業は5月開始に変更になり、すべてオンライン授業になることが決定しました。本来この時期から会えるはずだった同期の人達、先生方とは、この学期は一切会えませんでした。この学期は100%、オンラインでした。

 

 

しかし、オンラインになったと言っても、授業そのものは関係ありません。

授業の前半から、それはまぁ、なかなか多い量と高いレベルの予習をすることになりました。とにかく1つの授業の重さが、学部の時と比べものになりませんでした。いくら予習をしても終わりが見えず、平日週末関係なく課題文献を読みまくったり、発表用の課題を書いたりしていました。

 

当時は週休平均1~1.5日ぐらいでした(水曜1限の授業後から、木曜の夕方まで)。その時間は頭を休めることにしていましたが、それ以外はずーーーっと予習・課題にあてていました。

 

当時申請していた単位数は夏集中を除くと16単位。筆者にとって、上のようなペースにしないと追いつけず、2年間の中で一番忙しかった時期でした。特に7月後半は慌ただしくて、授業の予習と期末レポートの〆切が重なりました。7月最後の2週間(ちょうど今の時期)は、息つく暇がないくらい修羅場だったと思います。

 

 

ようやく大学院での授業の感覚に慣れてきたころには、夏休みに入っていました。

 

 

 

1年生秋冬学期

 

この学期になって一番嬉しかったのは、9月になって、ようやく同期の人たちとそろって会えたこと!!毎週火曜にあった必修だけでしたが、対面授業が復活しました!

 

週1だけでも、教室でみんなと会えることは、筆者の中で1週間の中の大きな楽しみでした。

 

出会いで言うと、外交政策サブプログラムの留学生、学部生(主に法学部)とも一緒に課題を作成することも増えました。さすが一橋。学部生からレベルが高い。一橋生の優秀さに驚かされました。

 

授業は少し減りましたが(冬集中除いて12単位申請)、予習量の多さに変わりはなかったです。特に11月以降は、必修のグループプレゼンテーションが2週間に1回のペースで続くことになり、毎回の予習、打ち合わせ、発表が続いて12月まで忙しかったです。

 

ただ、期末レポートの時期になると、春夏学期の時より心に余裕が出ました。12月下旬にすべての授業が終わったら、一橋は冬休みが始まります。早いものでは1月上旬〆切のものもあるなかで、幸い筆者は多くが1月中旬以降提出でした。1週間に1つのペースで書き上げていけたので、春夏よりはずっと気楽なペースで取り掛かれました。

 

対面で同期・先生と会えで嬉しかったこともありましたが、この時期も生活がコロナに翻弄された時もあったのが事実。感染状況が悪化したときは、一橋大学から急に「この週はオンラインに切り替えで」と通達されて対面授業がオンラインになったこともありました。

 

 

 

※長期休暇中はどう過ごしたの?

 

夏休みは、夏期集中講座を2つ取っていた時を除けば比較的ゆったりと過ごしていました。たまに都心の美術館に出かけるた時を除いては、近所の本屋に行ったりウォーキングしたりして過ごしていました。

 

冬休みだと、(1年生の9月ごろから徐々に始めていましたが)とある職種の採用試験の対策に集中していました。3月になってからはESを書いたり説明会に参加したりと、就職活動にも時間を割くようになりました。

 

 

さて、大学院生の代表的活動ともいえる「研究」ですが・・・

 

 

実はというと筆者は、M1では普段の学期、長期休暇含めて「研究」に取り組んだことがほとんどありません。私がいたGG(グローバル・ガバナンスプログラム)では修了するために「修士論文」の提出が必須ではなく、ゼミに入ることも強制ではありませんでした。

 

普段の授業以外では時間が割とあったこと、もともと大学院入学前から某職種の採用試験の勉強に専念するのを計画していたこともあり、M1の頃はその対策に時間をかけていました。

 

 

もちろん研究に打ち込みたい方がいれば、是非研究に精を出してほしいと思います!

現在一橋法学の博士課程に在籍中で、お世話になった一橋IPPの先輩は、最終的に修論とリサーチペーパの両方を執筆し、確か1年生の頃から修士論文に取り組んでいたと伺ったことがあります。

 

 

 

さて、この記事ではM1の1年間を振り返ってみましたが、いかがでしたでしょか。

長くなってしまいましたが、次は最終学年M2の振り返りを書いていきます!

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

一橋IPP修了式(2022/3/18)

 

 

こんにちは。久しぶりの更新です。

 

 

 

少し前になってしまいますが、

 

 

 

2022年3月18日金曜日、2年間通った

一橋大学国際・公共政策大学院(IPP)を無事、修了しました!!!

 

 

大学を卒業した5年後に、まさかもう1回、卒業(修了)式を迎える日が来るとは、思いませんでした。

 

 

 

修了式当日はあいにくの雨で、ものすごく肌寒く、しかも院生の式が始まる午後から雨模様が強くなった日でした。

 

 

 

大学院生の修了式は午後から兼松講堂で始まった後、夕方からIPPの各プログラムの簡易的な式がマーキュリータワーで開かれました。

 

 

 

約30分のその式もあっという間に終わり、お世話になった先生方、そして他研究科の友人も交えた写真撮影会で盛り上がりました!外が寒いことなんて忘れてしまうくらい、賑やかな瞬間でした。

 

 

無事に修了式を迎えられたのもそうですが、年が明けてから全然会えていなかった同期たちと会えたのはめちゃくちゃ嬉しかったです。

 

 

 

気づいたら外も暗くなる時間。一橋IPPで巡り合えた先生方に、友人に感謝と別れの言葉を伝え、お世話になった施設に思いをはせつつ、国立キャンパスを後にしました。

 

 

 

 

筆者の一橋IPPライフが無事、幕を閉じました。

 

 

 

 

最後に。

 

 

この2年間を振り返って、心から思える事があります。

 

 

それは、やっぱり何度思っても、同じことです。

 

 

 

 

 

 

「一橋IPPに入って後悔したことは一度もない」

 

 

 

 

 

 

この学校に巡り会えて本当に良かった!!

 

ありがとう!!!一橋IPP!!!

 

 

 

兼松講堂での修了式。一橋の式典に参加するのは、実はこれが最初で最後でした。

 



2年間お世話になった一橋大学附属図書館。よく足を運んだ本館2階や雑誌棟を歩きました。

 

 

 

 

一橋IPPで受けた授業~2年生秋冬学期~

 

 

 

お久しぶりです。久しぶりの更新です。

 

近況を報告しますと、12月にすべての講義が終了し、リサーチペーパーなど、すべての課題の提出が1月上旬に完了しました!あとはすべての単位が認定されれば、正式に修了となります。大学院生活最後の学期もあっという間に終わってしまいました。

 

 

今日はタイトルに書いてある通り、筆者が通う一橋IPPで今年の秋冬学期に履修した授業を紹介します!授業を紹介する記事は、今回で最後になります。一橋IPP(GG)の授業のイメージを深めることができれば幸いです。

 

 

私は今学期、3つの授業、合計6単位を申請しました。

秋冬学期に3つの授業をとり、冬期集中講義期間で開かれる授業はとっていません。

 

この6単位がすべて認定されれば、2年間で合計46単位取得したことになります。

一橋IPPの修了要件単位が44単位、なので2単位分多く申請したことになります。

 

 

それでは見ていきましょう!

 

 

メディアと国際政治

 

一橋IPPの授業の中には千代田キャンパスで開催されるものもあり、この授業もその1つでした。(国立と千代田キャンパスでは授業開始時刻が少しちがうので注意です!)

 

講師は、某大手新聞社で20年以上勤務されているベテランの記者2人が務めました。このお二方は社内で編集委員として活躍したり、テレビ出演されたりもしているすごい方です。

 

 

授業は記者のこれまでの勤務経験で培った視点から観た国内政治、国際情勢の解説を聴いて、今後の展望について考えるというものでした。扱ったテーマは日本の安全保障政策、直近の世界における民主主義の潮流、米中対立、在日米軍基地問題、経済安全保障など、世間で頻繁に注目を浴びるものばかりでした!

 

流れとして、まず予習であらかじめ指示された新聞記事や書籍を数章分読んできます。講師の解説のあとに質疑応答があるのですが、この時の質問内容や質問回数などが評価対象になっていたはずです。講師は毎回そのメモをとっていました。そして講義終了1週間以内に、授業の感想や自分なりの考察をまとめた「リアクションペーパー」を提出します。提出はできるだけ早い方が望ましいとも伝えられました。

 

期末課題はグループプレゼンテーションでした。詳細としてはチームを3つに分けて、それぞれ日本・中国・アメリカから担当を決めます。与えられたミッションは「国益を最大化するためにはどのような政策立案をしていくか」を発表するというものでした。安全保障政策、経済政策、外交など指定された個々の政策方針があり、どのような方針の下で政策立案、実行を試みるかをチームで話し合って発表しました。

 

 

主観的に2年間で受けた授業の中で1,2位を争うほど凄く面白かったです。

率直に言って、現在の内政や国際情勢に興味がある人は心から履修をオススメします!なにより数えきれないくらいの現場を取材してきた記者から語られる解説はそれ自体すごく面白かったし、講師が出版した本(予習本)も、気づいたら夢中になるほど興味深い内容にあふれていました。

 

 

Human Security I

 

すべて英語で行われる授業です。名前の通り「人間の安全保障」を扱う授業で、テーマとしてはDevelopment, Democracy, Disinformation, Transparency and Accountabilityなど多岐にわたりました(戦争などについては取り上げられませんでした)。

 

予習ですが毎週基本的に2本の英語論文(Required Readings)を読みます。はじめの時期に決めた週ごとプレゼンの担当者は、論文の中の論点(the Argument)や、自分が抱いた疑問や批評(Critic)などを発表します。発表後は先生と学生でお互い質疑応答を繰り返しながら議論を深めていく、というのが通常の流れでした。

 

期末レポートではAbout 2000 wordsのResearch Paperか、Policy Paperのいずれかの提出が求められます。私は授業で扱ったDisinformationに興味を持ち、その社会問題と日本における取組について政策提言としてPolicy Paperを選びました。

 

オールイングリッシュで、高度な英語の論文も読みますし、留学生を交えながら議論もたくさんするので、やはり一定の英語力が求められます。

 

 

グローバル・ガバナンス・ワークショップⅡ

 

GGの必修の授業で、この授業でリサーチペーパーを完成させて提出します。

GG生が一橋IPPを修了するために待ち受ける最後の関門となります。

 

 

春夏学期のⅠでは報告回数が1回だけでしが、異なる点として、このⅡでは中間報告と最終報告の2回が求められます。毎回の流れとして、報告担当の学生は事前にmanaba(一橋生専用の学生サイト)にレジュメや発表用のスライドをアップロードします。約10分の報告後は学生と2人の教授(授業担当の教授と毎回持ち回りで来る異なる教授)からの質疑応答をしながら、フィードバックをもらいます。学生は頂いたアドバイスを参考しながら、修正を重ねてより良いリサーチペーパーに仕上げていきます。

 

 

リサーチペーパーってどんな感じ?

 

 

GG生が最後に頭を悩ますリサーチペーパーですが、その様式について気になる人、「本格的な論文で厳しそう。。。」と思う人もいるかもしれません。

実は主観的に厳しすぎると思う条件は特別言い渡されませんでした。文字数の目安として本文のみで20,000字以上と指定されたくらいでした。最後は表紙をつけた仮製本を2部作成して事務室に提出し、manabaにもアップロードすれば正式に完了と指定されました!今年度の提出期限は1月26日でした。

 

 

リサーチペーパーに関しては他の研究科みたいに提出後に口頭試問があるわけでもないし、膨大なページ数を求められるわけでもありません(法学研究科修士課程の友人に聞いたら、私の4倍以上のページ数を書いていました(汗)すごい!)。そのため提出して何も問題なければそれでOKとなるので、最後の大事な必修にはなるけれどもイメージとしては普通の授業と似ているかもしれません。ぶっちゃけると、感覚としては学部時代の卒業論文を執筆していたころに近かったような感じがします。

 

しかしそうは言っても、フィードバックでは毎回厳しいご指摘を頂きましたし、何より提出に向けた最後の時期は踏ん張り時でした。楽ではなかったです。

 

 

 

今回は3つの授業を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

今学期の授業もどれも大変でしたが同時にとても面白く、どれも履修して良かった!と思えるものばかりでした。

 

 

 

それでは、今回はここまでにしようと思います。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

一橋大学の学食を紹介します!~~カレーライスやケーキなど、メニューは豊富!~~

 

 

 

 

こんにちは。空が暗くなるのがだんだんはやい季節になってきました。

 

 

 

今年も残りあと1ヶ月半ほどになりました。近況を申し上げると、数日前に英語の授業での発表が終わったばかりです!そして12月にリサーチペーパーの最終プレゼンがあるので、今はそれに向けて準備中です。

 

 

今回の記事では、一橋大学の学食について紹介していきます!一橋大学生って普段どんなもの食べてるの?」「一橋の学食のメニューってどんな感じ?」と興味を持ってらっしゃる方も多いかもしれません。そこで今回は、筆者が実際に食べた学食のメニューを写真付きでお見せしたいと思います!この記事と写真をとおして、一橋大学の学食についてイメージを深めるお役に立てれば幸いです。

 

 

 

※1 学食では週によって出されるメニューが異なっています。そして期間限定フェアなども行われるので、下の写真には、カレーライスやポテトサラダなどの「通常メニュー」と、味噌カツなど「たまに出るメニュー」の2種類あります。なので、「一橋ではこういうのが食べれる時があるんだ」という感じでご覧くださると幸いです。

※2 メニューのメモは2021年9月から11月での価格で、変動する可能性があります。値段はそれぞれ税込み価格です。

 

 

 

それでは早速見ていきましょう!

 

 

 

とある日のうどんメニュー

 

鷄パイタンうどん   451

いももち       88

ポテト&コーンサラダ  88

きんぴらごぼう    66

抹茶きなこケーキ   132

合計         825

 

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とある日のチキンメニュー

 

ライス 中サイズ         99

グリルチキンガーリックバター醤油 308

バンバンジー豆腐         132

鷄とオクラの柚子胡椒和え     88

生チョコケーキ          132

合計               759

 

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とある日のパスタ

 

ミートソーススパゲティ  418

おろし唐揚げ       198

オクラのお浸し      66

トロピカーナ       108

ぜいたく果実ヨーグルト  128

合計           918

 

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とある日のカレーライス

 

ヒレカツカレー 中サイズ 440

ポテト&コーンサラダ    88

揚げ餃子         66

野菜生活スムージー    168

合計           762円 

 

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とある日の期間限定フェアとんかつ

 

ライス 中サイズ     99

豆腐とわかめの味噌汁   33

味噌かつ         352

薩摩ハーブ鷄のレバー煮  88

ポテト&コーンサラダ    88

合計           660

 

 

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(以下の写真の時は、値段のメモをしていませんでした。すいません。汗)

写真以外のメニューですと、冷やし担々麺や

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唐揚げカレーが提供された時もありました。

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一橋の学食で筆者のオススメは、カレーライスです!見た目は普通のカレーですが、とろみがあって味は濃厚で、中サイズで値段が286円と安いのでなかなかうれしい!(小サイズで253円。大サイズでも374円です。)これ一皿だけでも満足できるメニューです!これは豚汁と一緒に頼んだ時の写真です。

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一橋の学食のおすすめポイントは、何と言っても「やすい!」「美味い!」だと思います!筆者は結構食べる方なので、一回に頼む品数も上の写真のように多いのですが、5品頼んでも1000円もいきません!そして仮にこの品数を2,3品に抑えようとしたら普通に500円未満に抑えられますし、おいしくてボリュームのある食事をすることができるのは大きな魅力だと思います。やっぱり学食ということだけあって、学生にとって優しい価格です。

 

 

 

 

それでは、今回はここまでしようと思います。

また次に更新される記事でお会いできればと思います!

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

研究計画書や論文に役立つ!~参考資料を探すときのオススメの図書館サイト~

 

 

 

こんにちは。

久しぶりの更新です。

 

 

秋冬学期が始まってから2週間以上が経ちました。いよいよ大学院最後の学期が始まったと思うと寂しいものがあります。。。

 

 

今回は、大学のレポートや研究計画書を書く時に必須となる「参考文献」を探すときにはどういう図書館サイトがあるかというのを紹介をします!

 

 

内容としては

 

「参考文献を探しているのだけど、買うより借りたい」と思っている

「気になる本があるけど、購入する前に借りて中身を確認したい」と思っている

 

方などにとって参考となれば幸いです。そして以下に紹介するサイトは筆者が実際に使ったことのあるサイトです。これらのおかげで期末課題、研究計画書など、そしてリサーチペーパーを執筆しているまさに今の時期など沢山の場面で助けられてきました。

 

 

また、この記事は本を探すときに最初に使うサイトが①通っている大学の図書館サイト】である仮定で書いております。そのため「大学に置いていない場合、他にどのサイトをあたればいいか」ということを念頭に書いたことをご承知おきください。

 

※今現在、新型コロナウイルス防止のために入館制限を設けているところが少なくありません。例えば国立国会図書館は10月1日現在、抽選予約制で入館を認めています。訪れようとしている図書館のホームページを一旦訪れ、利用方法を確認することをおすすめします!

 

 

それでは見ていきましょう!

 

 

 

②大学が相互利用協定を締結している図書館

 

自分の通っている大学が、他にどの大学図書館と相互利用協定を結んでいるかを確認してみましょう!一橋を例に挙げますと、津田塾大学早稲田大学国際基督教大学など10近くの大学と協定を結んでいます。貸し出しはできず閲覧や複写など出来ることに制限はありますが、①無料で利用でき、②学生だからこその特権の1つである、ことなどを考えるとそのメリットは交通費を余裕で上回ると言えます!筆者は学部時代、卒論で気になっていた本が大学に置いていなかったとき、この制度を利用したおかげで解決できました。普段入ることのない大学の図書館に行くことはそれ自体で新鮮だったのを覚えています。

 

 

 

③自分が住んでいる市区町村にある、公民館や文化センターに併設の図書館

 

「〇〇市立図書館」や、「○〇区立図書館」のホームページでの検索機能で気になる本があるかどうか探してみましょう。もし置かれていた場合、そこから更に自宅の最寄りの文化センターなどへ配送依頼ができるかも確認してみましょう。これも可能なら、受け取りに行く際の移動時間も大きな節約になります!

 

 

 

④都立図書館など、都道府県が運営している図書館

 

 市区町村の図書館以外にも、都道府県が運営する図書館を訪れてみましょう!例えば筆者は都内在住ですが、東京都には国分寺にある「東京都立多摩図書館」と広尾にある「東京都立中央図書館」の2つがあります。特に中央図書館は収蔵数が200万以上あるくらい規模がでかいです。貸し出しができないのと、地域の図書館よりも位置が限られているのがネックですが、閲覧して買う前に中身を確認するという目的では、この方法も普通にアリです!

 

 

 

⑤自分が住んでいる地域外にある図書館

 

 この方法も利用できると気付いたときは筆者自身も驚きでした。地域の図書館で本を貸出したい場合には、「利用案内」などのページからどういう対象の人が利用登録できるか記載されているかと思います。その際、必ずしもその市区町村の住民でなくても利用できることがあります!筆者は大学院受験の時、筆記試験の対策本を探すときにこの手段を使ったことで大変助かった経験があります。

 

例えば、東京23区の図書館を例にとってみても、

 

江戸川区立図書館

(「かしだしけん」を作るための利用登録)「江戸川区に住んでいる。江戸川区に在勤、在学している。隣接自治体に住んでいる。(葛飾区、江東区墨田区、足立区、市川市浦安市)」

 

港区立図書館

(利用者登録)「東京23区内に在住・在勤・在学の方」

 

新宿区立図書館

(利用者カードの作成)「現住所が東京都内の方」「東京都外の方で新宿区内に在勤・在学している方」

 

千代田区立図書館

(貸出券をつくる)「日本国内にご住所がある方」

 

世田谷区立図書館

(利用者登録)「住所・年齢による登録制限はありません」

※以上全て10月1日現在の情報

 

 

条件は区によって異なりますが、千代田区と世田谷区はなんと、住所は47都道府県どこの方でもOKと言っていますね!すごい!

 

 

⑥大型書店のホームページ

 

 紀伊国屋書店ジュンク堂八重洲ブックセンターなど大型書店の検索機能を使ったり、または在庫があるかを電話で問い合わせたりする手もあります。この場合は借りるというよりも、一度中身を確認してから購入したい方にとってオススメです。筆者は研究計画書のテーマに関する論文集を探していた時、地域の図書館にはなかなか見当たらない!そこでもしかしたらなんでも揃えている大型書店にはあるんじゃないかと勘を働かせ、何店か調べてみました。そうしたら1つの書店でヒットしていることを知り、無事に購入できた経験があります。

 

 

国立国会図書館

 

 研究計画書のテーマを深堀していた時期、気になる論文が国会図書館に所蔵されていることを知って利用したことがあります。やはり、国会図書館は収蔵されている数の次元が違います。「こんな論文集でもしっかり保管しているんだ!」という感想を抱いたほどでした。貸出はできずその場で閲覧することになりますが、有料の複写サービスもあります。

 

 

 

 

ざっと挙げただけでも、7つの図書館が浮かび上がっていました。筆者は大学の図書館以外にこんなにも多くの図書館にお世話になっていたのか、と書いてて自分自身驚きました。

 

 

ここで挙げたサイトが、読者様の課題や研究に役立つことがあれば幸いです。そして見つけて読んだ本が気に入ったのなら、本格的に購入する形になればよろしいかと思います!

 

 

 

今回はここまでにしようと思います。

 

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。