とある男子大学院生のブログ

一橋大学国際・公共政策大学院(一橋IPP)を修了しました。大学院の受験勉強や大学院ライフ、趣味のことなど、色々なことを綴っていきます。

大学院の受験勉強②――大学院の選び方――

こんにちは。
ryulonです。

 

前回に引き続き、今回も大学院の受験勉強について書きます。
今回は受験で要となる、「大学院をどう選ぶべきか」がテーマです。
私の進学先の大学院(一橋IPP)の情報も含めながら書いていきます!
「大学院を目指そうと思ったけど、どういう観点で大学院を探せばいいかわからない!」という方にとって少しでも参考になれば幸いです。

 

 

大事なことはまず、
① 「適切な大学院の種類を選ぶ」

②「どんな研究/専攻をしたいのか」
の2つを把握することだと思っています。

 


①は、私も河合塾KALSの説明会に参加した際に知ったのですが、
一口に「大学院」といってもいろんな種類があります。
大事なのは、それら種類によって何を目的としているかが異なるということです。

 


まず、「一般的な大学院」では、研究者養成が目的です。
修士/博士課程だったり、博士前期課程/博士後期課程という名前が多いです。この種の大学院に進学する場合、研究テーマに関する論文を読みまくったり実験したりして修士論文・博士論文を執筆するパターンです。「大学院」と言ってまず想像するのはこのケースです。終了後の進路は、一般企業への就職や、アカデミックな世界に入って研究者となることを想定しています。

 

 

次に、専門職大学院というのがあります。
この種の大学院は、高度な専門知識をもった実務家養成が目的です。例えば、

法曹界を目指す人向けに、法律関係の専門性を深める法科大学院
公務員など行政の場面で、政策立案の専門的を深めるための公共政策大学院(筆者の進学先はこれにあたります!)など、沢山あります。これらはほんの一例です。

 

「一般的な大学院」と比較して、専門職大学院では、学生たちが専門的な知識を身に着け、特定業界で働くことを想定しています。研究者だけでなく現場での実務経験が豊富な方も教壇に立ったりします。また、私もそうだったのですが「○○先生の研究室を受験する」といった、特定の研究室入室を必ずしも試験で課していなかったりもします。

 


ですので、将来研究者を目指すのであれば一般的な研究大学院へ。特定業界への就職を目指していたり、在職者で専門性を深めてプロを目指したりする方は、専門職大学院に進学することになるケースが多いと思います。大学院在学中と、修了後の目標を整理しておきましょう。

 

 


ここで、私のケースをお話しします!私には2点の軸がありました。

もともと私は学部3年生の時に惹かれた「国際関係論」を改めて深く学びたいと社会人時代に決心したので、大学院選びの第1の条件は国際関係に特化していることでした。た。また、「休日の空いた時間で自主学習」ではなく、専門的な教授の下で学びたいとも思っていました。

 

 

「公共政策大学院」を選んだ理由も、社会人時代に原点があります。


私は新卒で学習塾に教師として入社しました。以前の記事でも書きましたが、塾って聞こえはいいですけど民間企業なので数字は抜きにできません。私は約2年間、数字に責任を負っている上司の姿や、売り上げに関する社内メールを眺めるうちに、数字に責任を負うとはどういうことかを知るようになりました。

 

それに気づいた時から、自分が長い職業人生の中で数字をバリバリ追っている姿が想像できず、「数字ではなく公共に責任を負う働き方をしたい」と考えるようになりました。それ以来、私は将来の進路に「公務員(公共関連の仕事)」を意識するようになりました。その後、「公共政策大学院」というのがあると知り、将来の進路とも合っていたのでそちらの方を主に探すようになりました。

 

 

日本にある他の公共政策大学院には、

 

東京大学公共政策大学院

京都大学公共政策大学院
東北大学公共政策大学院
北海道大学公共政策大学院

 

などがあります。大学院によってカリキュラムの内容・雰囲気(留学生の比率、他にはみられない講義形式)などが大きく異なるのでそれらもチェックしておきましょう!

 

 

まとめると、「どの種類の、どの大学院に進学するのが適切か」・「自分の研究/専攻テーマ」をまとめた上で、大学院を探すようにしましょう!

 

 

余談になりますが、
実は筆者が受験したのは一橋IPPのみでした。
上に挙げた2点の軸を基に、私は「国際関係の授業数」と、「学びたいジャンルがあるか」も含めて絞った結果、一橋IPPが最適な選択肢でした。結局、願書を出したのも受験したのも一橋IPPのみだったので、合格を知った時は本当に安堵しました。
(筆者は退職して退路を断った上での受験だったので、リスクが高い選択だったなとつくづく思います。。。)

 

次回以降の記事では、一橋IPPの受験対策について書いていこうと思います!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。